究極の田舎暮らしに
歴史ある田んぼマイスターの新しい形。2年ほど区画my田んぼでお米づくりをご指導させていただいたところ、一所懸命に汗を流した分の成果に感動され、次は田んぼをお借りして自分でお米をつくると参加された方は夢を膨らませていました。
そこで今年は、「究極の田舎暮らしに」のテーマでこれから田舎暮らしを計画される方に暮らしの基礎となる稲作と炭焼きをご指導させていただきました。
募集チラシの次に体験の実施状況を随時掲載していますのでご覧ください。

究極の田舎暮らし2025実施状況
🔷2025/3/23 参加者顔合わせ会、事業説明、野草を摘んで食べよう
お彼岸明けの日曜日、半兵衛炭焼塾で参加者交歓会が開かれました。
参加グループは5。遠くは匝瑳市から来られた方がいるなど皆さんお米づくりに関心がありました。
お米づくりの年間計画では真夏の田の草取りへの対応が収穫物の大小を左右することなどをお話ししました。
いずれにせよ昨今高値のお米とガソリン燃料に不安を覚えることから、自ら汗を流しお米と燃料としての炭づくりは技術的にマスターしようとの意気込みを感じました。
そして田んぼ畦に生えている野草を収穫して食べました。
収穫した野草は、ノビル・フキノトウ・ツクシ・カンゾウ・カラスノエンドウ・スカンポ・タンポポ・セリ・ホトケノザ・ハコベ等々で、収穫しながら食味し、炭窯休憩所に帰りシャブブャプで食し、最後は天婦羅にして食べました。
「野草がこんなにおいしく食べられるとは知らなかった。」と参加者は口々に感動していました。
野草や木の芽・葉は非常食だけでなく季節を生かした食事メニューに加えたいですね。






🔷2025/4/19 苗代床づくりと種籾の塩水選
今年の4月は俗にいう「バカ陽気」続きだ。田んぼに入るにもおっくうさがない。暖かいのだ。
今日は稲づくりの最初の体験日、田んぼに隣接した芝生広場で互いに自己紹介、そして7ヶ月にわたる稲作への取り組みの考え方をご説明させていただき、怪我無く安全に作業をする注意をさせていただきました。
子ども達は、お話を聞く前から田んぼへ飛び込むなど自然の温かさを体感していたようだ。
①最初の体験は苗代の床づくり。田んぼの一部に苗代を作りここで稲の苗を育てるのだ。今は田植え機の発達で箱苗づ くりが主になっているが、昔はすべて苗代で苗を育てていたのだ。当地で鹿野山祭りが行われる4月28日前後が種蒔き日となっていた。そこで19日㈯に苗代の床づくりをした。
幅1m長さ5mの床があれば苗は十分だ。張り縄の外側の泥土を床の部分へ素手で掬い上げ落とした水の水面より高く盛り上げる。そして均し板でワイパーの如く均していく。泥水が顔や手首に飛び散り大変だ。元気な子どもは体中泥水になっていた。



②泥だらけの体を隣接する谷津田堰で洗い落とし炭窯へ移動。炭窯で種籾の塩水選をした。先ず樽に30㍑の水を入れ、次に塩を溶かす。1kg、2kg、3kgと徐々に加えていくと水に対して10%になると卵が浮いてきた。丁度良い塩加減だ。塩水に今年栽培する「関取」米の種籾を投入した。
昨年は夏が長く秋がなかなか訪れなかった。稲は実ることを忘れたかのようで、さらにカメムシが大発生し収穫に苦労したことが思い出される。したがって籾は未熟が多く塩水に浸すと沈む籾よりも浮かぶ籾の方が多く感ずるほどだった。
選別された籾は大事に窯の池に浸された。元気に芽が出ますように‼


